kensaku

2014年5月26日月曜日

日帰り手術の危険性(術後出血)

痔の手術の主流は入院手術であるのはなぜだろう。

胃の手術だったら、術後絶食の期間があるから、高カロリーの点滴を大量に行う必要がある。
脚の骨折の手術だったら、術後痛くて、しばらく歩けない。
何より、大部分の大きな手術は、身体的負担が大きいから、これから回復するのに時間がかかる。

痔の手術は、特に全身状態が悪くなるわけでもなく、比べるとすれは歯を抜くのと同じくらいの身体的負担ともいえる。
「痛みさえ我慢できれば、病院で寝ていても、自宅で寝ていても同じじゃないか!?」
「ベッドを埋めて、病院経営安定のためか?」

実はそうなんですそういう面も全くないとは言えないのですが、大きな理由は術後の出血にあります。

特に痔核の手術は、血管の塊である痔核を切除するわけですから、出血が始まったらハンパないこともある。
1000ml位あっという間に出て、トイレは血の海。
時には、失神する人もいる。
当然、救急車を呼んで病院を探すことになる。
それも、よりによって深夜に!

日帰り手術を進められたら、深夜に大出血した時の対応を医師に聞きましょう。

ちなみに私が院長をやっている『秋葉原サテライトクリニック』は、入院設備のある『西新井大腸肛門科』の分院ですから、そこで24時間体制で出血の患者さんを受け入れる準備はできています。
と言っても、年に1回あるかないかのことですけど・・・

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