kensaku

2014年5月26日月曜日

肛門出血

肛門から出血すると、誰でもドキッとするものである。
まさか、癌では・・・
「赤い血は痔で、黒っぽいから癌だ」
とかたくなに信じて、自分の肛門出血は『赤いから痔に違いない』と高をくくって、手遅れになる患者さんが後を絶たない。

肛門出血は、血管から血が出てから気づくまでの時間で、色が変わってくる。
確かに、大腸の奥の方から出血した場合、肛門出血となるまでに時間がたっているから、黒っぽくなる場合が多い。
しかし、大部分の場合、便に交じってしまうので、肛門出血として認められることの方が少ない。

確かに、赤い色の肛門出血の大部分は『痔』からの出血であるが、肛門に近い直腸癌も、まさに肛門に発生する肛門癌も、赤い色の肛門出血を認める。

色だけで判断せず、肛門出血があったら痔と大腸の専門医にかかって、一度は大腸内視鏡検査を受けることをお勧めする。

ちなみに、肛門から出血しているなら、保険診療(三割負担の方で7~8千円)で受けることができる。

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